背水の陣

２週間、長かった。何気に６日間は移動だけで潰れているのには驚かされる。初の海外調査は色々と考えさせることが多く、いい経験になった。

英語の話せないロシア人とロシア語の話せない日本人でも、何とかなるのは分かったけど、やっぱコミュニケーションできた方が色々といいなぁ、と思った…極東ロシアのフロラは、思っていた以上によく調べられてるのには驚いた。
それから、ロシア人のフィールドワーカーのストイックさには脱帽した。お酒は一滴も飲まないし、食事はボルシチばっかだし、自炊はパンか水餃子だけだし（笑）
あとは、ロシア旅行の不便さがよく分かった。最後の方で気づいたけど、自分達だけで街を歩くことは一切なかったどころか、空港のゲートからホテルの部屋まで、完全にエスコートされていた！言葉が解らないから気にしてなかったけど、よくよく考えるとすごいことだったなぁ、と思う。
しっかし、つくばは不便だなぁ…

すでに山の中で、一仕事を終えた。
聞き取るのも大変なマッハラテン名とついて行くのが大変なガンガンウォーク…学部の実習の上級版か（笑）
昔ながらの山男という感じで、すごくカッコイイけど会話がろくにできないのが残念だ。最近軟弱な登山ばかりしていたけど、海外調査を通じて高山植物の研究をするには、もっと原点に戻った山登りをしないといけないなぁ、と痛感。

ベースキャンプは車でも来れるようだけど、山自体には登山道がないらしい。ただ、ロシアの車は川も雪渓も越えたりするようだ（笑）まさにロシア流。
高山植物を踏み付けて進むのは、日本ではとんでもない話だけど、こっちではそこまで貴重ではないのかもしれない。同じ植物が多いけど、群落の規模が違う。ただ、雪渓群落は日本の方が規模がでかいなぁと思う。

東北、北海道、東北、長野と快調に山を攻めてきた今年の夏。溜めることなくデータがとれているあたり、持続可能な研究ペースだなぁ、と軽い自己満足（笑）予定通り、ロシアに行ってるあいだに、解析を仕掛けれそうだ。

今日は代休なので、ビザを申請するために、東京に来ている。乗り換え１回とはいえ、さすがに遠い。出張が続くと、仕事は溜まるのに、代休も溜まるから、変な感じだ。

せっかく東京に出てきたので、神田に寄って、装備を整え、情報を集めて来る。って、なんかドラクエみたいだな（笑）
久々に霞ヶ関乗換をした。１年通うと、なんとも愛着が湧くものだ。

気づけば２０００キロも運転しているし！歩行距離はたったの１５０キロくらいかなぁ。もうちょい体力があれば、もっと短期集中で片付けれるけど、歳だな（笑）

なんだかんだで、最悪の天気を回避できたのは良かった。こうして植物の写真を撮って歩き回ってると、意外と当たり前にあると思ってるものが無かったりするのに気づいて面白い。植物の過去も未来も含めて生育地の変遷を考える上では、きっと役に立つ情報である、と勝手に思っている。

明日も天気は持ちそうだ。けど、膝に不安が出始めたので、荷物を送ったりして、のんびり過ごすか。たまには、酒を飲んでもバチは当たらないだろうし（笑）

恒例になりつつある夏の調査。帰ってから秋まで忙しいことを思うと、気持ち的な夏休みだ。

今年はあまり天気予報的に恵まれていない感じだけど、うまく狙ったら見事晴れ☆とはいえ、連日の４００キロ運転は楽ではない（笑）とりあえず、晴れが持ちそうな明日までは持たせないと！体力落ちたなぁ。

しっかし、昨日ジャスコの駐車場で、クマスプレーを誤爆させたのは悲惨だった（笑）どこで安全装置をなくしたんだろう…強力だなぁ、カプサイシン！まだ直撃した左手はヒリヒリする…

あと、利尻の船はダイヤが変わったみたいで、朝礼文を出て、利尻に登って稚内にわたることが出来なくなってた…ただ、利尻発の最終が遅くなったみたいだった。これは空いてて快適だった。１等をとる必要なんかなかったな。

今日は大先生の退職記念パーティーなるものだった。昼まっからすげーよく飲んだ（笑）
プレゼンの仕方とか、研究の在り方とか、スッゴく勉強になった！シラフではない、という設定ではあったけど、これでもかというほどに理路整然としていて面白かった。
結果的には、何とでも明確に設定できる仮説と、それに対する実験結果というのは研究上非常に納得がいく。指導教官のスタンスがすっごく理解できた。
しっかし、最後最後で赤毛でモヒカンの話を振られるとは（笑）う〜〜〜〜〜ん、ちゃんの仕業だなぁ！！ま、そんな過去の話はどうでもいいが…分野として、所属として、自分として…色々と考えさせられるなぁ。学生っていかに気楽だったか。Natureなら毎週見てるよって（笑）顔と名前を覚えて頂いてただけでも光栄なのに、そういうプレッシャーは大好だなぁ。

今週末くらいには山に、と思っていたのに、早くも梅雨入り的な雰囲気だ（苦笑）前線のせいでか、膝が傷む…去年歩きすぎたツケかも…
おかげで、久々によくPCRした。今日分かったこととして、キアゲンのゲル抽出は、イマイチのようだ。１本１本丁寧に精製して、シーケンスを読んだのに、一番キレイに読めたのが、精製も切り出しもしないで、希釈しただけのPCR産物とは（苦笑）シーケンサーを手軽に使えるので、安く早く楽に実験できるプロトコールを確立しないと！
来週こそは、近場でも山に行かなきゃ。

昨日は、雲取山に行ってきた。
山渓の登山情報を見て、新緑がきれいそう、という印象をもったで、三峰口からのちゃちゃと日帰りで。

が、よくよく考えてみると当たり前だけど、新緑は登山口付近からしばらくだけで、中腹からはまだ芽吹きかけだった。
つまり、植物の同定がろくに出来なかった。。。そして、上の方はコメツガ、トウヒなどの針葉樹林で、あまり面白味がない。
それから、林床はかなり鹿に食われているようで、アセビとバイケイソウばかりが印象的だった。

ちょっと求めているものとは違ったけど、久々に10時間弱のルートを歩けたのは良かった。
まだ、もう少し標高の低い山の方が楽しいのかな、と思った。

どうも体がなまっているようで、家に帰りつくと完全に力尽きた。
筋肉痛はないものの、今日も若干の疲労が残っている。。。
あとは、左膝を痛めているようで、下山中に結構違和感を覚えたのが懸念の種。

昨日の帰りに筍を買ってきて、今日、家で煮てみた。
が、筍ってどんだけ食べれる場所が少ないんや!!

控えめに小さいものを買ったのはいいけど、これじゃ〜調理に労力をかけた割には、一瞬で食べ終えてしまうぞ。。。

５月になると、くしゃみが出てくる症状。あるいは、紫外線の強さに耐えられなる症状。
どちらかというと、送別シーズンと新歓シーズンの飲み会を、肝臓が耐えれずに発症する症状かな。

嘘では無いけど、それを五月病というかは不明だ。

今年のGWと言われる連休は、久々に遠出しなかった。研究職は研究が仕事で、研究が四六時中進んでいることは否定しない。でも、そういう慌ただしい職種だからこそ、規則正しく週休１.５日で仕事をしなきゃと思う。

あとは、いかに効率よく仕事を進めるか…時間をかければ仕事が出来るのは当たり前だけど、１日２４時間研究を出来るのは学生の特権。今年はそれなりに時間があると思うけど、効率よく仕事を片付ける基盤を構築しなきゃ！！

筑波に来て１ヶ月近くが経とうとする。ようやく、家もラボも立ち上がった感じだ。

２年続けて異動して分かったことは、異動ほど無駄の多いことはない、と言うことか（笑）家とラボの荷物の移動だの、事務手続きだの、方々への挨拶だの。これらの時間を考えると、論文１本くらい書けるかもな…

とりあえず、新職場ではいきなり責任重大な難題が待っていたけど、やり甲斐のある仕事を用意して頂けたことには感謝。
でも、話を聞いてて一番やりたくなったことは、チェーンソーで木を伐ること（笑）うーん、血が騒ぐ。